何度も何度でも

話をしていつも思うのですが、わたしの読書は人とこちょっと
違うようだ。(これは映画にもいえる)


パッと出てくる人には申し訳ないなぁといつも思うのですが
すぐに感想が出てこないし、〜というフレーズが新しいとか
引用も出てこない。


そのかわり その後 頭の中で気になったフレーズやシーンを
反芻させて 日々過ごしていくと 何気ないシーンに重なって
自分の中で「おおっ」と大きな波を感じたり 色紙をバラまいた
ような気分になったりする。


子どもの頃はすぐ言わなくちゃとか思って焦ったりしたのですが
それが許される環境になって本当によかった。

人生を救え!

男の子同士の話を聞くのは面白い。
前にクラブでコインロッカーに荷物を預けた時、鍵に番号が
ついていないお店だったのでロッカーの番号を写メしたの
ですが 知らない男の子たちが『「893」だから「ヤクザ」だ』
なんて嬉々と憶えていたりする。
くだらないと思いつつも大好き♪
スチャダラパーのアニとボーズの話し言葉のようなかけあいの
ラップも東海道中膝栗毛だって楽しい。


「人生を救え!」はいしいしんじさんと町田康さんの対談集。
女の子同士だと絶対こうはいかないどこまでも続くヨタ話
「お台場の『お』はいらないんじゃないか?」とか
「焼きガニですなあ」とか。。。
(もはや読んだ人しかわからない)
エンエンと語り続ける心地よさに にまにましながらページを
めくり続けた。


うん 大好き。

人生を救え! (角川文庫)

人生を救え! (角川文庫)

笑う招き猫

山本幸久の本を読むとなんだか元気が出てくる。
「凸凹デイズ」もそうだったけれど、主人公は楽な方楽な方へと
流されない。収入が少なくても自分のやりたいことに突き進む。
それが痛快で気持ちいい。


こうでありたいと思う反面、自分には出来ない
だからそんな人生を送る人たちの話を読む喜びがここにはあるのよ!


笑う招き猫 (集英社文庫)

笑う招き猫 (集英社文庫)

リズム

pop chocolatの「リズム」購入。
ミニアルバムなのに9曲入り。
ふとっぱらだ。
ミニアルバムを超えたミニアルバム。
プレイヤーにかけはじめたらパッと部屋が明るくなるかんじがした。

彼女たちと同じ時代に生まれて新しい音楽が聴けることはとても
幸せだと思う。

リズム

リズム

積ん読シリーズ再び。
梨木香歩の「沼地のある森を抜けて」読了。
なぜかずっと「沼地のある畔を抜けて」だと思っていたので
あらためて表紙をみてとても驚いた。


ていうか「沼地のある畔」って何?
すこし自分でも笑ってしまった。


もぞもぞと何かがうめくのには ぬか床はもってこいだと思う。
台所からすっかりなくなってしまったぬか床に注目ってところもポイント。
もぞもぞ動くぬか床と 湿った森の感触がじわじわと伝わって こわい
こわいと思いながらも一気に読む。
うなぎのタレじゃなくて本当によかった。
うなぎ屋のおじさんが秘伝のタレを戦争の時も持って逃げたという話を
よく聞くが もし タレの中でいろんなものがうめいていたら そのうなぎは
なんだか食べたくないものね。


沼地のある森を抜けて

沼地のある森を抜けて

さくら

買ったのに長いこと積ん読をしていた 西加奈子「さくら」やっとこ
読了。家族のあたたかいやりとりやちいさないじわるにところどころ
泣きそうになるも ものたりなさを感じる。


元から おいしそうな食事風景を読むのが好きなので家族小説なら
そこがあってもいいのにな と思ったので。


あと上司のCさんから絶賛されていたので すこしさめた気持ちで
読んでいる自分がすこしだけいたのかも。

さくら

さくら

終わらない休みなんてない

GWに連休をとりたいとMさん(仮名)に言ったら


はんぼーきなのに
学生アルバイトじゃあるまいし
ほかのひともやすんでないのに


などなど おもいつくかぎりの
ありとあらゆるもんくをいわれた。
そこまでいわれて だだをこねたりするのが
とても めんどうくさいわたしは
休みをとることをやめてしまった。


そしたら そのMさん(仮名)がちゃっかり2連休。
いやになっちゃうね。
こんなにお天気がいいのに
こんな小さな町でくすぶっているなんて
最悪。


なんてぶうたれていた朝
ラジオから流れたR.E.M.
最高にカッコよく
ぶうぶう言うのは やめにして
いい気分で過ごすことにした。
こんなうたでも うたいながらね。


It's the end of the world as we know it.
It's the end of the world as we know it.
It's the end of the world as we know it and I feel fine.


   ---it's the end of the world as we know it (and i feel fine)



Eponymous

Eponymous