積ん読シリーズ再び。
梨木香歩の「沼地のある森を抜けて」読了。
なぜかずっと「沼地のある畔を抜けて」だと思っていたので
あらためて表紙をみてとても驚いた。


ていうか「沼地のある畔」って何?
すこし自分でも笑ってしまった。


もぞもぞと何かがうめくのには ぬか床はもってこいだと思う。
台所からすっかりなくなってしまったぬか床に注目ってところもポイント。
もぞもぞ動くぬか床と 湿った森の感触がじわじわと伝わって こわい
こわいと思いながらも一気に読む。
うなぎのタレじゃなくて本当によかった。
うなぎ屋のおじさんが秘伝のタレを戦争の時も持って逃げたという話を
よく聞くが もし タレの中でいろんなものがうめいていたら そのうなぎは
なんだか食べたくないものね。


沼地のある森を抜けて

沼地のある森を抜けて