なんとなくざわざわ


吉田修一の「ひなた」読了。
「一組のカップル 一組の夫婦 そして一人の男の物語
 さらけださない人間関係」
本の帯にも書いてあったのだけどその通りの本で、
わたしの回りには このテのタイプの人々がいないので
楽しく 興味深く 読んだ。(わたしから縁遠い雑誌の一つに
挙げられるJJ連載だった作品だもの)


出てくる人達が 昔の恋人といろいろあったり 仕事や色んな
ことで悩むのですが 表面上では 何も起こらない。
もちろん水面下でも それが原因で揉めたり 何も起こらない。
(起きてほしいと願っているわけではないけれど)


あまりの何もおこらなさに わたしの気持ちが少しだけざわざわ。
春に吹く夜風みたいに少し冷たい あの感じ。


ひなた

ひなた