近況

父が入院してから手術が終わるまでの間 本を読んだり音楽を聴く
エネルギーが自分の中ですっかりなくなってしまった。
読むこと 聴くこと 食べること 感じること ありとあらゆること
ひとつひとつやることはなんてエネルギーがいることなのだと
改めて実感した期間でもあったりする。


手術が無事に終わり 点滴の数が少しづつ少なくなっていく姿をみて
久しぶりに手に取った本は高山なおみさんの「日々ごはん」。
父の入院先は完全看護なので30分おきに看護師さん達がやって来て
いろいろやってくれるのだ。それが場合によって一時間近くかかる
こともあるので病室を出ざるおえなくて待合室でぼんやりすることも
しょっちゅうだし 活字中毒の悲しい性で気楽な感じで読めなくても
持っているだけで安心という気持ちからの選択。
なにげない日常を丁寧に 生きていくってこーいうことだよなと
しみじみしたきもちになり いろいろ感じることをストップしたわたしの
こころにカラカラに乾いた大地に雨がしみこむみたいにじんわり
しみこんでいった。


まだしばらくここから動けないかもしれないけれど わたしも
一日一日丁寧にいこう。
うん。


日々ごはん〈1〉

日々ごはん〈1〉